読書推薦文 たった一人の熱狂
本日は読書推薦文の第2弾。
前回も幻冬舎でしたね。今回はそこの社長の本です。
「たった一人の熱狂(増補完全版)」(幻冬舎)著者 見城徹
幻冬舎という出版社の創業者であり、代表取締役の方です。
この方、熱い。タイトルにも熱狂とありますが、とにかく熱い。
ともすると、働き方改革が叫ばれている昨今では、拒否反応を起こす方も大勢いらっしゃるかもしれません。
でも、人としての在り方や、そもそも仕事とは何ぞやの解をもたらしてくれています。
著書は、見城徹の55の言葉が紹介され、それぞれについて、数ページで解説するというスタイルで構成されています。
刺さる言葉と刺さらない言葉があるとは思いますが、私に刺さった言葉をいくつか紹介します。
【なぜ仕事に熱狂するのか】
著者が仕事に熱中するのは、死へ向かう一方通行の虚しさを紛らわす方法に他ならないと言っています。著書ではこの寂しさを紛らわす方法は、仕事、恋愛、友情、家族、金だと。
若干、寂しい感じも受けますが、ある意味真実です。著者は死というものから目をそらさない。徹底したリアリストなんだと感じました。
どうせ死に向かって歩くのだったら、死の淵で「楽しかった~」と思える人生を歩きたい。
仕事に使う時間が多いならこの時間をどうやったら楽しむか、熱中できるか、真剣に考える必要があるのではないでしょうか。
【安めを売るな。やせ我慢しろ】
「自分で汗をかきなさい。手柄は人にあげなさい。そして、それを忘れなさい。」
できますか?一つ目は簡単。二つ目はまぁ、できなくはない。
三つめは今の私には、ほぼ無理です。
著者はこの言葉を胸に刻んで行動しているとのこと。人の器量は、我が道を行くこと、そしてやせ我慢で決まる。
人に貸しは作っても借りは作らない。貸しは忘れる。男として憧れますね。
著者ほどの人物でもこれをやせ我慢と呼ぶ。
私はマジ我慢で頑張ることにする。
【幸せの定義】
有名か、無名か。金持ちか貧乏か。こんなことは幸せには何の関係もない。
幸せの尺度は一つではない。幸せは相対的な評価でもたらされるものではなく、絶対的な評価、つまりは自分がどう感じるかだ。
究極はここにぶつかります。何をしているときが幸せなのか。ワクワクするのか。
自分の幸せの尺度を決めている人は強いです。
だって、こうしたら幸せになる、ワクワクするって知っているんですから。
周りがこうしているから、普通はこうだから。
大学に行って、大手企業に勤めて、金曜日は友人と飲みに行って上司の愚痴。子供は二人、マイホームは35年ローンで、老後は年金と貯金で悠々自適。
それもいいです。幸せの尺度に合っているのであれば。常識に囚われずに、自問自答してみてください。今が本当に幸せなのか、と。
そんなことを考えるきっかけになる本です。
仕事に熱中する方のお手伝いをしております。
共に熱い人生を送りましょう。